複数台のPCを一組のマウスとキーボードで遠隔操作できるユーティリティ
Synergy+は何台ものPCを同時に利用する人に便利な、遠隔操作ユーティリティです。このソフトウェアがあれば特別な機器を使わずに、簡単に遠隔操作ができるようになります。複数台のPCを一組のマウスやキーボードだけで操作できるので、設置スペースの節約にもなります。仕事とプライベートなど用途別にPCを使い分けている人や、ノートPC とデスクトップPCを同時に使う機会がある人にお勧めです。
Synergy+を利用するには、マウスとキーボードを接続したPC(サーバー)と遠隔操作したいPC(クライアント)にそれぞれ本ソフトウェアをインストールする必要があります。クライアント側PCの設定画面でコンピューター名を設定した後、サーバー側 PCの設定画面からクライアントに接続します。接続が完了すると、サーバー側PCのマウスとキーボードでクライアント側PCの操作が可能になります。遠隔操作中のタイムラグ(時間差による反応のずれ)も少なく、快適に利用できます。
さらに便利なことに、複数のPC間でのクリップボード共有が可能です。一方のPCでコピーしたファイルやテキスト、画像などを、もう一方のPC上に貼り付けて利用することができます。通常、PC間のデータ移動はメールに添付したりUSBメモリーを使うことが考えられますが、Synergy+ならコピー&ペースト操作だけで手軽に移動できます。実際に試したところでも、この点が特に便利に感じられました。
ただし、PC間を接続する設定画面の内容が分かりにくく、ネットワークの予備知識が無い人にとっては使いづらいかもしれません。有志による日本語化が試みられ言葉の壁は緩和できますが、それでも操作解説やヘルプはまだ十分ではありません。加えてインターフェースがもっと洗練されれば、メニューが見易く使い勝手も向上するでしょう。
Synergy+は複数台のPCを一組のマウスとキーボードで操作できるようにする遠隔操作ユーティリティです。